うさぎの飼い方
HOME > ペットの飼い方 > うさぎの飼い方

うさぎの飼い方


ウサギの種類

飼育されているウサギはヨーロッパアナウサギの直系で、上顎切歯の2列目(裏側)に小さな切歯をもつのが特徴です。
品種は、ネザーランドドワーフ種などのドワーフ(小型)種から耳の垂れたロップイヤー種、 白い毛で赤目のニュージーランドホワイトなどの中型種、レッキスなどの大型種まで現在約150種あります。

ウサギの基本的な生態学的データ

体 重:1〜6kg(品種間で差がある)
寿 命:6〜13歳(平均6〜7歳)
最適な環境温度:15〜20℃
体温(直腸温):38.5〜40℃
心拍数:130〜325回/分
性成熟:♂6〜10ヶ月 ♀4〜7ヶ月

ウサギの生態

社会性があり、穴居性(逃げ場であり食糞する巣穴が必要)、夜行性。
被捕食動物(肉食獣に食べられる)なので警戒心が強くストレスに弱く攻撃されない為、症状を隠します。
栄養価の低い草を食べ、未消化の糞(盲腸便)を食べ栄養を取る効率のよい消化システムを持ちます。
土や草の上を歩き堅い床は苦手です。

ウサギの餌

ウサギは完全な草食動物です。野生のウサギの餌は野草の茎、樹皮で栄養に乏しく、粗繊維を多く含んでいます。
その一方で、ウサギの消化器系統は非常にデリケートですので、飼育下ではバランスを考えて次の様なものを与えます。
ペレット、野菜、干草、その他少量の果物、種子類
餌の量は無くなったら足す方法もありますが、食べ過ぎるウサギもいるので、できれば一度に食べる量を1日2回与えるとよいでしょう。

■ペレット

最近は、いろいろなメーカーからウサギ用ペレットが市販されていますが、一般的にソフトタイプの方が嗜好性が高いようです。 しかし、小さくて硬いハードタイプのペレットが理想的です。

■与えない方がよい野菜、果物

じゃがいもの芽と皮、生の豆、ネギ、玉ネギ、ニラ、アボカド等

ウサギの外貌からの病気の見分け方

  :流涙症は眼の病気もありますが、多くは歯牙疾患が関与しています。
    眼球又は第3眼瞼の突出があれば呼吸困難や膿瘍、腫瘍を疑います。
  :犬や猫と違い、呼吸困難の時は舌を出さず、鼻の穴を大きく広げ呼吸します。
    その様なウサギは危険な状態です。
    鼻汁が出ている時は呼吸器感染症(スナッフル)が考えられます。
  :切歯や臼歯のすべてが生涯伸びます。
    不正咬合(悪い噛み合わせ)がある場合は過長歯に気をつけます。
    ウサギは歯が命。24時間食べて1分間に120回程度咀嚼して、
    消化を助ける唾液を持続的に分泌します。
    歯牙疾患になると命の危険にさらされます。
    食事はペレット中心ではなく、牧草中心の生活をお勧めします。
乳頭 :♂の乳頭は退化して確認出来ません。
    ♀の乳頭が赤い場合、偽妊娠や卵巣、子宮疾患を疑います。
足・爪:足は主に土の上を歩き、堅い床を嫌います。
    犬猫と違い肉球を欠き、代わりに厚い被毛に覆われています。
    スノコやフローリングなどの固い床ではびらん潰瘍になりやすいので、
    牧草や紙製品などを床材にしましょう。
    爪が長いので爪を折る事故が多いようです。
強湾(きょうわん)姿勢:腹部痛や呼吸不全が疑われます。
被毛 :毛づやが悪くゴワゴワしていたら重度の脱水を疑います。
血尿 :膀胱結石や卵巣子宮疾患を疑います。
排便 :便が小さく少ないなら食欲低下を疑います。