健康診断
近年成長期のワクチン接種などにより、感染症に対しての予防率が過去に比べ飛躍的に上昇し、致死的な病気の一部が減少する一方、寿命が延長したことで生じてしまう慢性疾患(慢性心疾患・慢性腎疾患等)、がん疾患等が増加傾向があります。
1年で人の4〜5年前後老化が進むとされている中高齢の動物達は老化に伴い小さな身体の変化が蓄積していくことで何らかの疾患の可能性が生じてきます。特に外見からでは気づきづらい初期病変を見逃してしまうと進行するに従って病気に対する予防・治療・対策が遅れてしまいます。
現在と2〜3ヶ月前又は6ヶ月前と比較してよく思い出すと気付くサインもあります。
- 再発、難治性の脱毛や皮膚病
- 運動量の低下と、咳などの呼吸器症状や食欲減退
- 食欲はしっかりあるが体重は痩せてきている
(特に筋肉量の低下や外観上骨のラインが目立つ) - 昔に比べ、よく水を飲み、排尿量・回数も多く感じるようになった
このような変化を感じる場合は特に受診をお薦めします。
健康診断を行うことで身体の変化に気付くことが出来れば、私達病院側や家族の皆様が『何を気遣ってあげればいいか』が見えてきますし、大きな問題がなければ『過剰な心配』をする必要もありません。
健康診断を行うことで、動物達の今後のライフプランの良い道しるべになってくれればと思います。
検査内容例
Aプラン 全年齢推奨
●身体検査:視診・触診等、五感を使った 一般的な身体検査 ●血液検査:血球の評価、肝臓・腎臓等の 12項目内蔵の状態を反映する 生化学検査 ●尿検査、糞便検査 |
Bプラン 中年齢(4歳〜)推奨
●Aプランに加えて、心臓・肺などの評価 ●主要臓器の形態的評価 |
Cプラン 高年齢(7際〜)推奨
●Bプランに加えて、全身(胸腹部)の画像評価 ●心電図評価 |
基礎疾患治療中の場合又は、必要と思われる検査(関節評価、ホルモン検査、 ウイルス検査、細胞診など)がある場合は、相談の上、1頭1頭検査内容を組み立てればと思います。
詳細については下記までご相談ください。
お問合せ先:
西川動物病院
TEL:0940-43-0200 / FAX:0940-43-6454