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当院での腫瘍治療


卵巣顆粒膜細胞腫

数日前より元気・食欲が低下し、お腹が腫れてきたという主訴で来院されたミニチュア・ダックスの女の子です。


超音波検査では、多量の腹水と左側腎臓の尾側に5cm以上の腫瘤(できもの)が確認されました。


腹部の圧迫を緩和するために、超音波ガイド下にて1リットル以上の腹水を抜去。
抜去後は一時的に元気・食欲も改善しました。


わずか数日で腹水が溜まってしまうため、原因除去(腫瘍切除)を目的とした開腹手術を行った所、左側の卵巣が腫瘍化していたために、左右卵巣・子宮切除を行いました。


術後は腹水貯留もなく安定した状態で退院することが出来ました。
病理検査では『顆粒膜細胞腫』という結果でした。

この腫瘍は時には予想しにくい悪性挙動をとり浸潤・転移することがあるため、化学療法やBRM療法を手術後の治療オプションとして取り入れる必要がありました。