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当院での腫瘍治療


脂肪腫

以前より経過をみていた脂肪腫が数ヶ月の間に増大してきた10歳ラブラドール・レトリバーの女の子の症例です。

発生部位が一部腋窩(前足の付け根)を含むために、@歩行などの運動機能に支障がでないうちに
      A年齢と麻酔の負担を相談した結果外科切除を行うことにしました。


横から見ても20cmほどの腫瘤が目立ちます。


皮膚を切開すると真下に大きな孤立性の脂肪塊が出てきます。


周囲の組織と剥離・いくつかの栄養血管を離断していくことで切除していきます。


切除後は脂肪塊のスペースに漿液が貯留しやすいので、ドレーン(排液用のチューブ)を留置して縫合します。
もともとが脂肪細胞の塊なので、ごくまれに術後再発してしまうこともありますが、術後は再発もなく治癒しています。