犬・猫のがん治療
HOME > 犬・猫のがん治療 > 当院での腫瘍治療

当院での腫瘍治療


毛包腫瘍(毛母腫)

下顎から頚部にかけて腫大した腫瘤(できもの)による圧迫が原因で摂食・呼吸に支障がでてしまったポメラニアン男の子の症例です。


皮下に腫大した腫瘤は固着していて可動性がなく、レントゲン検査では咽喉頭(のど周り)を強く圧迫していました。



数箇所からの細胞診所見では全てにおいて茶褐色のペースト状物質
(角質や分泌物・壊死した上皮細胞塊)が見られました。
固形物がのどを通らない程の圧迫により、
普段の生活にも大きな支障がでていたので
    症状改善(咽喉頭部の圧迫解除)を目的に切除手術を行いました。


皮膚の下でブドウの房状に存在していた腫瘍は
毛母腫といわれるもので、多くは腫瘍内に角質や分泌物を含む良性腫瘍に分類されますが、今回の様な放置しておくと生活に支障をきたす場合は外科手術適応となります。

術後は普段の生活(固形物摂食や呼吸様式)も改善して無事に退院することが
できました。